この記事は〈オリジナルの別注作業着の作成を検討している法人さま〉に向けて作成しています。
オリジナル作業着と既製品作業着の違いをご存じですか?
「既製品ではなくて、オリジナルの別注作業着を作りたい」というご相談を法人さまからいただくことがあります。
ただ、相談をいただく法人さまのほとんどがオリジナル作業着(別注作業着)について、十分な知識をお持ちではいらっしゃいません。
ネット上でもあまり解説がされていないのが現状です。
「まとまった数を注文しないと、価格が高いんだろう」というイメージをなんとなく持たれているくらいですね。
詳細をご説明した結果、「オリジナル」ではなく「既製品」を選択される法人さまも多くいらっしゃいます。
ですが、決して「既製品のほうがいい!」というわけではありません。
お客様の状況・作業着を通じて解決したいお悩みによって、どちらが適しているかは異なってきます。
そこで今回は「オリジナル作業着のメリット・デメリット」について徹底的にご説明させていただきます。
オリジナル作業着を検討される法人さまが適切なご判断をできるよう、お手伝いができれば幸いです。
オリジナル作業着のメリット・デメリットを徹底検証!既製品との違いはここ!
オリジナル作業着とは?
そもそも今回のテーマである「オリジナル作業着」とは何か、簡単にご説明します。
既製品に刺繡やプリントを入れた作業着もオリジナル作業着と定義する考えもありますが、今回は完全別注の作業着をテーマの対象としています。
完全別注とは既製品とは異なる独自のデザインの作業着のことです。
作成の大まかな流れは「ご要望のヒアリング→デザイン画の作成→試作品の作成→仕様を決定→生産→納品」という流れになります。
検討開始から納品までは最短でも半年、長ければ1~2年かかることもあります。
以下ではオリジナル作業着のメリット・デメリットをポイント毎に説明していきます。
オリジナル作業着のメリット
オリジナル作業着を導入するメリットは大きく下記の4つがあります。
・他社と差別化ができるデザイン
・自社の業務内容に合った仕様の実現
・廃盤のリスクが非常に低い
・低価格 ※仕様・生産数量により
ここからさらに具体的にご説明していきます。
【メリット】他社と差別化ができるデザイン
やはりオリジナル作業着の最大の魅力はデザインです。
既製品であれば、どうしてもどこかの会社と同じ作業着になる可能性があります。
選定時の事前確認が甘いと、ごくまれに同業者と同じ既製品を選んでしまうケースもあります。
その点、オリジナル作業着は安心です。
他社と同じデザインになる可能性はゼロで、同業他社との絶対的な差別化を実現することができます。
また独自デザインの作業着を導入することによって、次のような効果も見込めます。
・社員さんの”自社を誇りに思う気持ち”の向上
→同業他社が既製品ばかりの中、オリジナルを採用することで「ライバルとうちはは格が違う!」と感じる方も。
・社員さんの帰属意識の向上
→全員でいっしょに着る、オリジナルの作業着。既製品よりも一層チーム感が高まります。
・会社の対外的な認知度の強化
→「あのデザインのユニフォームだったら○○社さん。後ろ姿でも会社がわかる!」と会社の認知度を高められます。
・人材確保のサポート
→オリジナルのかっこいいデザインを採用することで企業イメージが向上し、採用活動が有利になります。
【メリット】自社の業務内容に合った仕様の実現
見た目だけでなく、機能性(=実用性)を高められるのもオリジナル作業着のメリットです。
業務内容によって作業着に求められる機能性は様々です。
例えば「ストレッチ性」「ポケットの大きさや位置」「生地の耐久性」「帯電防止」「トランシーバー用のループ」「反射テープ」など非常に多くの要素があります。
ただ、「デザイン」と「自社に必要な機能性」を完璧に要望を満たす仕様の既製品はなかなか存在しません。
その点、オリジナル作業着は仕様を自由にカスタマイズできるので御社にとって完璧な作業着を作成することができます。
【メリット】廃盤のリスクが非常に低い
既製品の場合、どうしても付きまとうのが「廃盤」。
廃盤となる理由は様々です。
よくあるのは「売れ行きがよくない」「生地が廃盤になってしまった」「原価が上がりすぎて販売価格が合わなくなった」というケースです。
既製品はいつか必ず廃盤になります。
ちなみに「廃盤になるまでの期間が大体どれくらいなのか」については、一概にはいえません。
商品によって「最短1年~数十年」と大きく異なます。
でもオリジナル作業着であれば、御社が着用を続けるうちは基本的にずっと継続して購入することができます。
ただし、生地が廃盤になる可能性はあるので、廃盤リスクがゼロというわけではありません。
【メリット】低価格 ※仕様・生産数量により
オリジナル作業着の場合、既製品よりも購入価格を安くすることもできます。
もちろん条件はあります。
「仕様の簡素化」「一括での大量生産」「人件費の低い国での生産」などが主な条件です。
正直なところ「万単位」の相当な生産量でないと厳しいケースが多いのですが、オリジナル作業着であれば価格を抑えることも可能です。
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ここまではオリジナル作業着のメリットについてご説明してきました。
言い換えると、既製品のデメリットとも表現することもできますね。
オリジナル作業着のデメリット
ここからはオリジナル作業着のデメリットについてご案内していきます。
デメリットには大きく下記の5つがあります。
・納期が長い
・1着単位の追加生産ができない
・在庫を保有する必要がある
・生産数量により価格が変動する
・次回モデルチェンジ時に必ず在庫が余る
それでは順番に詳しくご説明いたします!
【デメリット】納期が長い
短納期を実現するために国内工場を使って生産しても、作業着の生産には2~3ヵ月の納期が必ず必要になります。
ただし、もし国内工場をメインですべて生産すると、購入価格が既製品の数倍と非常に高額になります。
なので初回の大量生産は海外生産で作成することがほとんどです。
海外生産の場合、納期は半年以上となることが多いです。
また、2021年はコロナの影響やコンテナ不足問題が絡み、半年よりももっと長く納期が必要となるケースも発生しています。
そして見落としがちなのが、「追加生産時も納期の条件は同じ」ということです。
例えば「ブルゾンのLサイズだけなくなってしまった。でも来週から1名入社するので3着必要。」という状況でも、すぐ手に入りません。
すぐに納品される既製品とは異なり、オリジナル作業着の場合は生産には必ず数か月が必要となるので要注意です。
【デメリット】1着単位の追加生産ができない
作業着を生産する際には必ず「発注ロット」が存在します。
ちなみに既製品の場合は「千単位」で生産がされています。
オリジナル作業着の場合も発注ロットは存在し、少なくても「百単位」となることが多いです。
数着単位だと縫製工場が受けてくれないという事情があります。
縫製工場も大量生産のほうが、生産計画が組みやすいので当然です。
なので例えば「ブルゾンのLサイズ5着だけあれば足りる」という場合でも、その量では発注できません。
ほかのサイズも含めて、まとまった数量でないと生産できません。
1着単位で購入できる既製品と異なり、常にまとまった数を購入しないといけない点はオリジナル作業着のデメリットの1つです。
【デメリット】在庫を保有する必要がある
「発注ロット」に関連するのですが、オリジナル作業着の場合少量での追加生産ができないので在庫を保有する必要があります。
その際に難しいのは、「どのサイズが、いつ、どれだけ必要になるのか」完璧に予測することができないという点です。
新卒採用・中途採用・破れや汚れによる消耗交換など、いつ必要となるかわかりません。
また、どのサイズが必要となるかも全くわかりません。
ですが既製品のように1着単位ですぐ手に入れることはできません。
まとまった発注ロットがあり、数か月の納期が必要です。
なのであらゆる状況に対応するには、常に一定数の在庫を社内で保有しておかないといけません。
保管スペースが必要になります。
そして必要な数量よりも余分に購入する分、資金も必要になります。
【デメリット】生産数量により価格が変動する
オリジナル作業着の場合、初回生産が一番価格が安くなります。
社員全員分が必要ですし、しかも洗い替えの分も必要なので生産数量が多くなるんですね。
生産数量が多い分、価格も安く抑えることができます。
でも、追加生産時に初回と同じだけの数量を生産することはまずありません。
追加生産時は初回生産時よりも数量が少なくなる分、当然価格は高くなります。
初回生産分は既製品と変わらない水準の価格だったけど、追加資産分は既製品よりもずっと高いというケースもよくあります。
常に価格が一定である既製品とは異なります。
生産ロットでどう価格が変動するのか、事前に確認しておかないと非常に高い買い物になってしまうので要注意です。
【デメリット】次回モデルチェンジ時に必ず在庫が余る
ここまでのご説明で、「まとまった数を生産して、まとまった数の在庫を保有する」必要性をご理解いただけたかと思います。
その上でオリジナル作業着を導入すれば、うまく運用することがきっとできます。
ただし、永久に同じデザインのオリジナル作業着を着用し続けることは、、、、ありません。
いつかはまたモデルチェンジをする日が必ず訪れます。
そのときに問題になるのが、保有している在庫です。
販売店に返品することはできませんし、転売することもできません。
在庫が余らないようにちょうど使い切るということも、現実的ではありません。
つまり必ずといっていいほど、余るんです。
これは仕方ない部分なのですが、オリジナル作業着の最後は避けて通りれない廃棄リスクです。
非常にもったいないのですが、残っている在庫量によって最低でも数十万円分は最終的に廃棄することになると考えておいたほうが間違いありません。
また、オリジナルで染めた生地を採用した場合は、余った生地も買い取る必要があるケースもあります。
商品在庫・生地在庫の最終処分経費は検討時に必ず確認が必要です。
まとめ
オリジナル作業着のメリット・デメリットをご説明してきましたが、ポイントは「何を実現したいか」「どこまで経費をかけられるか」だと思います。
ただ、理解せずに判断をされるのはもったいないですし、リスクもあります。
まずはオリジナル作業着について十分な知識を得た上で検討してみてください。
そして「オリジナル作業着なのか、既製品なのか」を納得した上で判断されてください。
ぜひ御社の作業着選びの参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、どうもありがとうございました!
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